ママ可愛いお顔で笑って
次女はいつも元気いっぱいのお調子者で、自宅でも友達の家でもつねに楽しそうにふざけています。
ある日友達のお家に遊びにいった時、次女は室内用の鉄棒で得意な逆上がりを何度も何度もしていました。
そのたびに
「ママー!!みて!!こんなんできるよ!!」
と大きな声で呼ぶのです。
友達と積もる話もしたいのに、何をするにもママと呼ばれて全然話せません。
それに次女より小さな子もいて、アグレッシブに遊ぶ娘に私はハラハラしていました。
「すごいすごい~周りに気をつけてね!」
「うんうん わかったって!もう何回も見たよ!」
何度かそんなやりとりをしていました。
そんな時、友達の子が私に自分で作ったブロックを見せてきました。
小さな手で一生懸命に作ったのが可愛いくて
「上手だねー😊」
と話していると、
さっきまで私の注意のことばも聞こえていないようだった次女が、不安そうな顔で寄ってきました。
「ママー…なんで他のおうちの子にはかわいいお顔で笑うん?」
「ママはわたしのママだろ?」
と言うのです。
私はハッとして、次女を抱き寄せました。
私、次女に笑ってたかな?
すごいね~と言いながら、気持ちは次女の逆上がりではなく、友達の家でなにかしでかしたりしないか見張っていたのです。
自宅でもひっきりなしにママと呼ばれる中、料理をしながら、洗濯を畳みながら、家事をしながらの返事をしています。
ゆっくり優しい笑顔を向けるなんてあまりないかもしれない。
いつか長女がどうして他の子には優しくできるのに次女にはできないんだろう…と言ったように
友達の子や知らない子にはいつも笑顔でいられるのに、なぜ自分の子どもには難しいのだろう。
どの子よりも大切で可愛く思っているのにな。
私が思っている以上にこどもは私のことを見ているし、ママの表情や言葉の違いに敏感に感じとっています。
私が本当に笑うと娘たちはめちゃくちゃ嬉しそうにして、次女のテンションはさらにアップするし、長女も普段しない変顔や変なダンスをして踊ったりして。
今ただ私が笑うだけで喜んでくれるこの子たちに、
今年はたくさんかわいいお顔で笑いかけられることを目標にしたいと思います。