看護師の三姉妹育児

三姉妹を育てる看護師です。小学生になった姉妹とイヤイヤ期目前の末っ子とのリアルな日常を綴っていくブログです。

長女の初恋 きっといつまでも私が覚えてる

皆さんは初恋覚えてますか?

わたしは小学3年生のときに同じクラスの子が大好きでした。

剣道が強くてちょっぴりいじわるだけど優しい子でした。

4年になる頃には転校してしまい、それから一度も会っていません。

引っ越しといっても同じ市内だったようですが、こどもの時は自分の学区内以外ははるか遠い場所でした。


友達は何度かその子を見かけたり、大人になりこども同士が剣道していたりと偶然があるようですが、彼が大好きだった私はまだ一度もありません。


昔はもう一度会ってみたい気持ちもありましたが、今は私の中であの小学3年生の姿の彼のまま覚えておくのも素敵だなと思っています(^ ^)


幼稚園の頃も、かっこいいとか好きな子はいたのかもしれないけれど、幼くてそれはほとんど記憶にないのです。


そして私に娘ができました。

今一年生の長女が保育園に行きだしたのは3歳からでした。

食物アレルギーがあり、当初は3歳頃には治ると言われていたので、給食で間違って食べてしまうリスクを考え年少さんから入園することにしました。


卵アレルギーとの付き合いは今もまだ続くことになるのですが。


それまでずっと日中ほぼ私と二人きりで過ごし、アレルギーの他に熱性けいれんや言葉の遅れなどがある娘が集団生活ができるのか不安でした。


入園式では一人ずつ名前が呼ばれ返事をするのですが、長女にはそれが分からず他のお友達の時も全てに返事をしてました。


「はい、はい、はい、はーい!」と本人の声をかき消すように大きく返事をして、完全に悪目立ちしており、心の中で娘に返事をかき消された子の親御さんに謝っていました。

あの時は本当に申し訳ない。


そんな私の心配をよそに、クラスのお友達は娘をすぐに受け入れてくれ、色々と遅い娘を手伝ってくれたり分からないことはいつも教えてくれました。


娘も同年代の子と遊べるのがめちゃくちゃ嬉しく、保育園を嫌がることは一度もなかったように思います。


そして一年が経過し年中さんになる頃には、苦手なことにもコツコツ取り組め、お話もきちんと聞けるようになり言葉は劇的にうまくなりました。



男の子も女の子も関係なくみんな大好き!だった長女が、一人だけ特別な大好きな子ができたのもその頃でした。


いつも夜に保育園でのできごとを話してくれるのですが、娘がとっても嬉しそうにその子の話をしてくれたのを今でもよく覚えています。


「今日ね、ヒーローごっこをしてて、おーくんがわたしのまえにきて、長女ちゃんをまもる!って言ってくれたんよ(^ ^)」


悪者役の子から逃げていたところ、その子が長女の前に手をひろげて立ち、そう言って守ってくれたそうです。


もう母悶絶です。かわいすぎんかと。

母も言われたい。


「おーくんかっこいいね!」

と言うと娘も頷いていました。


それから娘からはその子の話題が増えていき、迎えにいくと、バイバイするためにおーくんのお母さんが来るまで待たされたりしました。


素敵なおーくんは他の女の子にも大人気で、いつも彼の近くにいきたいのは娘だけでなく、他の子とじゃんけんで負けてとなりに行けずに泣いてしまうこともありました。


そんな娘におーくんは、長女ちゃんまた泣いてるん?と優しく笑っていました。


彼からだいすきと書かれたおてがみをもらった時は、娘よりも私がテンションあがりました。


おーくんの言動に一喜一憂する娘は私から見ると明らかに恋をしているのですが、本人はそれに気付いていません。


恋がなんなのかわからない娘に余計なことは言わないようにしましたが、内心ではふたりのやりとりに私がキュンとし、がんばれ娘よ!とエールを送っていました。


そして卒園するまで娘の大好きな気持ちは変わりませんでした。


卒園式の日、お友達と写真を撮っていると、おーくんのお母さんがきて
「長女ちゃん、一緒に写真撮ってくれないかな?」と言ってきてくれました。


照れくさそうに、でも卒園という晴れ晴れとした気持ちで写るふたりのツーショットにまた泣きそうになりました。


不安でたまらなかった入園式。

おーくんやお友達のおかげで大きく成長した長女や、あれからすっかりお姉さん、お兄さんになったお友達を見つめながら、子育ては大変なことはめちゃめちゃある。けれどそれ以上に尊い瞬間が幾度もあるのだと思えた瞬間でした。


小学校に入り、おーくんとはクラスが離れてしまいましたが、たまに廊下や靴箱で会うと、名前をもじって呼ばれたり、バイバイと言ってハイタッチしたりするようです。


少しずつ男女を意識するようになった今、娘が恋を自覚するのはいつなのかな?

どんな人を好きになるのかな?


嬉しくて、悲しくて、ドキドキしてワクワクして、いろんな感情に出会える恋をして素敵な大人になっていってね。



この初恋は、大きくなるにつれ娘が忘れてしまったとしても、私の中でいつまでもキラキラ輝いていることと思います。