看護師の三姉妹育児

三姉妹を育てる看護師です。小学生になった姉妹とイヤイヤ期目前の末っ子とのリアルな日常を綴っていくブログです。

卵アレルギーのアナフィラキシー症状

アレルギー体質の長女は今年小学一年生になりました。
長女の通う学校はアレルギー対応の給食はなく、食べられない日は代替食としてお弁当を持参しています。
娘の学校では持参した料理を給食と同じ食器に入れ替えてくれます。
一人だけお弁当箱だと寂しいかなと心配していたのでこの配慮はありがたいです。

娘は赤ちゃんの頃に乳児湿疹がひどく、それがきっかけでアレルギー検査を行い、卵、乳アレルギーが発覚しました。

乳アレルギーは1歳半で克服しましたが、卵については現在も一部を除き除去中です。

これまでの経緯は、当初三歳頃には治ると言われていたので、発覚してから三歳まで完全除去をしていましが、いり卵の経口負荷試験をしたところ、滝のように嘔吐し、みるみるうちに顔はボコボコに腫れ、鼻水はだらだら流れ咳も出現するというアナフィラキシー症状が出てしまいました。

娘はもうパニック状態です。

すぐに抗アレルギー剤を投与し、ゆっくりと症状は落ち着きましたが、まるで試合後のボクサーのように別人に腫れあがった娘の顔を見たのはかなりのショックでした。

もしも家や外出中にこんな症状がでたら、すぐに薬を飲ませられなかったら、娘の卵アレルギーは命に関わってくるのだと食物アレルギーの怖さを思い知りました。


当時は少しずつ食べて慣らしていく方法も一部の病院では行っていましたが、娘の症状を見た私は食べさせる方が怖いと感じ、それからも除去を続けていきました。

採血時は暴れて危険なので看護師さんたちが押さえてくれるのですが、泣き叫ぶ娘の声がドア越しに聞こえ、可哀想でいつも泣きそうになってしまいます。

アレルギーがなければこんなつらい思いを何度もしなくて済むのに。
どうか、どうか今度こそ良くなって。

必死に願うも、検査をするたびに卵白の抗体値は増えていきました。


完全除去をしていても悪化していくので、小学校までにせめてアナフィラキシー症状が出ないところまで改善させたいと思い、食べて慣らしていく方法に変更しました。

それからはまず20分固ゆでした卵の黄身だけを16分の1,食べて何も症状がなければ8分の1,次は4分の1と量を増やしました。

卵黄をクリアした後、次は固ゆでした卵白で負荷試験をすると、15g食べた頃にうっすら体に湿疹が出るくらいでした。

それからは医師の指示で自宅で10gまでの卵白を2,3日おきに食事にとりいれていきました。

これは当時の娘の場合であり、進め方についてもその子により全く違いますので、現在悩んでる方は必ず主治医の指示の下で行ってくださいね。

娘はアナフィラキシー症状がでた時につらかったことを覚えていて、卵だと分かると見るだけでえずいてしまいます。
なんとかバレないように餃子の餡やハンバーグに混ぜたりして食べさせました。

工夫をしてもばれる時もあり、そうなると吐き気が出てくるので食べれないこともよくありました。

本来なら、そこから徐々に卵白の量を増やしていきたかったのですが、15gになると腹痛や下痢の症状がでてしまいました。
そのため現在も目安としては卵白が10g以内の加熱がしっかりされたパンやハムなどの加工品も食べられるようになり、食べれるものの範囲が広がり感動しました!

お店で可愛くトッピングされたドーナツやケーキが並んでいても、それは卵が入ってるから食べれないんだよと言うのが心苦しい…

ですが最近加工品も一部なら食べられるようになり、少しずつ選択できるものが増えてきたのです!

この前、ドーナツ屋さんでハロウィン仕様に可愛くされたものを初めて選んで食べました。
娘が食べれそうなものは二種類だけでしたが、そのどっちかを選べることになりました。

え!?選んでもいいの?!

と驚きとっても嬉しそうで、私も幸せな気持ちになりました。


いつか、ケーキ屋さんやアイス屋さんでどれでも好きなもの選んでいいよ!と言ってあげられるのが夢です。