こどもが頭を打った時にみるべき観察点と病院に行く目安
こどもはちょっとしたことでよく転んだり、高いところに登っておちてしまったりして頭を打つことがあります。
頭の中は外からは見えない場所なので大丈夫なのかと不安になりますね。
そこで今日はもしも頭を打った時に
病院へ連れていったほうがいいのか、そのまま様子を見てていいのか、受診の目安を紹介ます。
☆まず、泣く子が多いと思いますが、名前を呼びかけて目を開けることができるか、いつも通りの受け答えができるか確認してください。
大泣きせずに、そのまま意識をなくしてしまう、ぐったりしてしまう、呼びかけにも全く反応しない場合、けいれんを起こしてしまった場合などはすぐに救急車を呼びましょう。
☆頭を打ってから24時間、特に最初の6時間は十分注意して観察してください。
何らかの症状が出るのは6時間以内に出ることが多いです。
安静に過ごし、変わった様子はないかしっかり観察しましょう。
病院を受診するべき症状
①何となくおかしい
ぼんやりしていたり視線が合わない。
つじつまが合わない、訳のわからないことを言っている。
特に自分で症状を話せない2歳未満の場合、この親の直感的にいつもとちがうというのは非常に大切です。
②おでこ以外の部分にたんこぶができている
たんこぶができているなら安心というのは間違いです。
おでこ以外にある場合は骨折や頭の中に血がたまっている可能性があります。
特に一番骨が柔らかい側頭部は注意が必要です。
③5秒以上意識がない
2歳以上の場合は一瞬でも意識がない場合
④高いところから転落
重度となるのは2歳未満は90㎝以上
2歳以上は1.5m以上の場合
階段の場合は一段20㎝とし、5段目からの場合1mとなります。
⑤触ると凹んでいたり、溝がある
⑥一度でも吐いた
⑦目や耳のまわりが黒くなる、透明な液体が鼻や耳から出ている
⑧強い頭痛がある
以上のことが一つでも当てはまれば病院を受診してください。
つかまり立ちをしていて転んだ、低いソファーから落ちたなどの場合、上記のような症状がなければ状態の変化に気をつけながら様子をみるので大丈夫だと思います。
不安であれば#8000に電話をして相談されると良いです◎
顔や頭はちょっとの傷でも出血が多いことがあるので驚いてしまいますが、もしも切ってしまった場合は落ち着いて止血を行い、受診してください。
☆頭を打った直後に症状が出ることが多いですが、まれに数週間かかってじわじわと出血して遅れて症状が出ることがあります。
日にちが経っていても、症状がみられた場合は受診し、頭を打ったことを説明しましょう。
☆予防するために
少しの時間であっても高いところに一人だけにするのはやめましょう。
歩き始めたときや、よちよち歩きの頃は、外で歩く時も必ずそばに付き添い危険なものがないか注意しましょう。
床にジョイントマットを敷いたり、ぶつけて危険になるようなものは除けておきましょう。
自転車での事故や転倒で頭を強く打ってしまうことが多いです。
乗るときは必ずヘルメットを着用させてくださいね。
こどもにケガはつきものですが、いざとゆう時にパニックにならないよう、落ち着いて対応できるようにしておきましょう。