こどもがやけどをしたら すぐにしてほしい応急処置
こどもは周りがよく見えてなかったり、予想外な行動をすることがあるので思わぬ火傷をしがちです。
まだ熱いお味噌汁やお茶をひっくり返してしまったり、この時期だとストーブなどの暖房機器でやけどをしてしまうこともあります。
こどもは大人より皮膚が薄いため、やけどのダメージが大きく重傷になりやすいです。
そんな時、病院に受診する前にすぐにやるべき応急処置についてまとめたいと思います。大人の場合も同様です。
☆熱いものに触ったり手足にお湯がかかった場合
まずはすぐに冷やしましょう。
やけどをしたところを水道水で20~30分ほど冷やして下さい。
冷やしながらやけどの程度を見て、水ぶくれができていたら潰さないように水の勢いも調整して下さい。
洗面器に氷水を入れて冷やすのも良いです。
☆服の上から熱いお湯などをかぶってしまった、顔や胸にかかった場合
服は着たまますぐに冷たいシャワーで冷やしましょう。
救急車を呼ぶか、すぐに病院へ行って下さい。
慌てて服を脱がそうとすれば、やけどを負った皮膚が服と一緒にめくれてしまうおそれがあります。
また脱がしている間に熱が皮膚に伝わり続けることによって、より深い火傷になってしまいます。
☆高温のお風呂に落ちてしまった場合
水でぬらしたバスタオルで全身を包み、冷水のシャワーをかけて下さい。同時に救急車を呼びましょう。
服を着ている場合は服の上から。
はだかの場合は直接抱っこすると皮膚がむけてしまうおそれがあるのでぬらしたタオルを使います。
冷やしたあとは低体温にならないように毛布などにくるんで救急車を待って下さい。
やけどが片足、片腕以上の広範囲の場合は救急車を呼ぶか、すぐに病院へ行きましょう。
やけどは軽症に見えてもひどい場合があります。
自分で程度を判断するのは難しいです。
軽度であっても念のため病院受診し、適切な処置をしてもらって下さい。
アイスノンを使って冷やす場合は、長い時間当てていると、凍傷のおそれがあるので注意して下さいね。
また熱いものによるやけど以外にも、ホットカーペットやカイロなど長時間あたっていたことによる低温やけどもあります。
低温やけどは、より深くまでやけどを負っている可能性が高いため要注意です。
水道水で冷やしたりせず気付いたらすぐに病院を受診しましょう。
☆こどもの思わぬ事故を防ぐために☆
小さな子は危険かどうか分からないまま、興味を持った物に触れようとしたり、つかもうとしたり、口に入れようとしたりします。
炊飯器や電気ケトル、グリル付コンロなど大人にとっては、何でもないないものでもこどもにとっては危険です。
・炊飯器の蒸気に触ってやけど
炊飯器から出ていた熱い蒸気に触れてやけどをしてしまった。
・電気ケトルを倒してこぼれた熱湯でやけど
テーブルに置いた電気ケトルのコードを引っ張り、ケトルが倒れてこぼれたお湯を浴びてしまった。
・グリル付コンロに触ってやけど
グリルで料理をしていた時に、つかまり立ちをして高温になったグリルに手をついて手の平にやけどをしてしまった、などが実際に起きています。
☆事故を防ぐために☆
キッチンにベビーゲートをつける。
ケトルなどは使用中にふたが開かない、転倒しても中身がこぼれにくいものを使う。
アイロンなどこどもが触れない場所で使う。
電源コードをまとめる。
グリルの使用中や使用後は十分に冷めるまで近づけないようにする。
熱い食べものは少し冷ましてから置く。テーブルや調理台に置くときは、こどもの手が届かないようにしましょう。
お湯を張った浴槽の蓋は閉めておきましょう。
チャイルドロックがあるものは使用しましょう。
やけどした時の対処法についてまとめましたが、普段から事故にならないよう、環境を見直し予防に努めていきましょう。