一年生の娘が泣いて帰ってきた日
春から一年生になった長女は、近所に仲良しのお友達ができました。
クラスは違うけれど、毎日登下校を一緒にしていて放課後や休みの日はお互いに誘い合ってよく遊んでいます。
先日もその子を含めた近所の子たちが誘いに来てくれて、娘はとっても嬉しそうに遊びにいきました。
でもしばらくすると娘が帰ってきて、眉間にしわをよせ口をギュッとつむり無言で椅子に座りました。
はやかったね!どうしたの?
と聞くと、
だって…と言った後ことばが続きません。
そのうちみるみる目には涙がたまり、泣き出してしまいました。
どうやら仲良しのお友達になぜか突然返事をしてもらえず、何度も何度も名前を呼んでみましたが、他の子とだけ話をして、こっちを見てもくれなかった、とのことでした。
つらくなり何も言わずに帰ってくる途中には、遠くから鬼ごっこしよ~という声が聞こえたそうです。
かなしさと苛立ちが混じりながら泣いている娘。
そんな娘をみていると、小学生の頃に友達とふとしたことでケンカになり、一人輪をはなれ泣いていた自分を思い出しました。
女の子特有なのか、あのなんともいえない悲しくて納得のいかない気持ち。
自分がいなくても変わらない楽しそうな声。
それを長女が感じているのだと思うと、切なくなったのと同時に、もうあの頃の自分と同じような年頃になったのだと驚きました。
娘には、それはつらいね。これからどうしたい?
と聞いてみると、また返事をしてもらいたい。仲良くあそびたいと言いました。
もしかしたら娘の気づかないうちにいやな気持ちになることがあったのかもしれないね。
また名前を呼んでもお返事してくれなかったら、ちゃんと理由を聞いてみよう。と提案しました。
その夜は泣き止んだ後もいつものような笑顔はあまり見られず、お友達と仲良く遊んでいる絵を書いたりしていました。
私もそれ以上話題に触れなかったのですが、内心では大丈夫だろうかと心配でした。
翌日、またお友達たちが誘いにきてくれました。
みんながそれぞれに話し、ことばが飛び交います。色々な声の中、その子の◯◯ちゃんごめんね。という声が聞こえました。
娘はえっ?っと驚きましたが、にこっと笑いみんなで楽しそうに遊びにでかけていきました。
いつもの嬉しそうなお花みたいな笑顔です。
もうなにが理由かなんて必要はなく、一瞬で元通りの彼女たちをみると、素敵なときだなぁと感じます。
大きくなるにつれ、仲直りするには時間も理由も必要になってくる。仲直りできずに関係が途絶えてしまうこともある。
今はふとしたことで怒ったり怒らせたり
なんでもないのに笑いころげておどけたり
そうやって少しずつ自分の痛みを知り、相手の痛みを知り、自分も友達も好きになって大切に思っていってほしい。
大人になり娘が人生の大きな壁にぶつかった時、そばにいてくれるのは私じゃないのがいい。
つらい時につらいんだと素直に打ち明けられる人がいてほしい。
そしてその人のピンチに寄り添える人に、娘にもなってほしいとまだまだ先の未来に祈りました。